農薬履歴


 無農薬で栽培できれば良いのですが、恐ろしい病気もありますので、予防のための防除は欠かすことができません。
もともと日本の山野に自生している山ブドウなどは無農薬栽培が可能だと思います。


           晩腐病
       
熟期に果実を腐敗させます。
巨峰のように袋のかかっているものは、発見がおくれてしまい、その上、袋の中で菌が全体に広がり、手のつけようがなく甚大な被害につながります。
菌のパワーが強く、翌年にも影響を及ぼすこともあります。
           ベト病
     
白いカビのようなものが、葉の裏や、小さな粒につきます。梅雨時期、湿度の高い日が続くと、発生しやすく、雨によって伝染します。ベト病はかかってしまうと、実を腐らせ、葉を落とし、病状はどんどん悪化します。
梅雨の時期の蒸し暑い日は特に気を使います。

油断していたらリザマートにベト病が

農薬を減らしたいとの思いは強いのですが、やはりこのような厄介な病気もありますので、、、

農薬使用について

ぶどうを栽培するにあたって、病原菌や害虫からぶどうを守る為、農薬の最小限の使用はやむを得ないことと考えます。散布しなくて済むのであれば、コストはかからず、また自身も農薬を浴びずに済みます。さらに労力もかけずに済みます。しかし現実にはなかなか難しいのです。梅雨期の高温多湿下に見られるように病原菌はすぐに繁殖し、早期に落葉し、または果実が腐ったりします。ですからそうならないよう安全基準を守り最低の化学薬剤散布はやむを得ません。病気に犯された果実は贈答用には使えませんから、、、、。
 農協や県では安全基準にそって防除の指針を作成しています。作物により散布の時期は異なりますが正しく守れば残留農薬の問題はでないと関係者は話しています。当園は無農薬栽培ではありませんが消費者の方の立場に立って正しく農薬を使用したいと考えています。ですのでフェアトレードの精神で当園のぶどうを購入していただきたいのです。

今回の農薬の問題で自然物からつくる薬剤が登録保留になったことは非常に残念です。私は安全と思える剤は使用したいと考えています。

生協の特定農薬問題アピール文より抜粋  (2003年1月29日) (生協よつ葉会)
略、、、減農薬栽培を推し進めてきましたが、今回農水省が候補に740項目を挙げそのうち120項目を特定農薬として指定しようとしています。、、、炭なども農薬になってしまいます。このことが特定農薬使用になります。農家が長年知恵と努力で、人にも環境にも負荷をかけず、減農薬栽培してきたことは一体なんだったのでしょう。
 この法案は基本的に農薬を減らす配慮が見られません農薬はあくまで化学合成されたものを農薬として扱うべきです。料理に使う酢などが特定農薬に指定されると、私たちは特定農薬を日常生活の中で使うことになってしまいます。誰が考えても、時代に逆行し無害な資材を農薬として規定するような法案を、生協よつ葉会としては認めるわけにはいきません。、、、と 、、、略、、、
 うなずくところが多いアピール文です。ちなみに私のところも会員になっています。


化学薬剤を使った農薬履歴を公表いたします
ボルドー液については害があるとは思えませんのでここでは載せません
また、木酢液なども載せてません


年度により替わりますが下は一例です
2020年 巨峰防除暦

散布日 使用農薬 適用病害虫
4月上旬  べフラン     500倍  バンプ病 ベト病 他
 
 

散布する量はだいたい120リットル(反当り)くらいに抑えていますが (標準散布量の約半分) 時期と状況によっては変ります。
農薬のほかに病害虫が発生しないような安全な取り組みは下の写真のように行っています。


高圧動力噴霧器を使い、水圧を利用して皮を剥きます。
害虫予防や病害菌予防に効果があります。

寒いかい ?


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